協会について

会長挨拶

一般社団法人日本有機資源協会
会長 芋生 憲司
[東京大学名誉教授]

バイオマスは生産と消費をうまく繰り返せば、持続的に使用できる再生可能資源です。また燃料として使用すると二酸化炭素が排出されますが、原料となる植物の生長過程で光合成により空気中の二酸化炭素が固定されるので、差し引きすると空気中の二酸化炭素濃度を変化させません。この性質はカーボンニュートラルと称されており、バイオ燃料が地球温暖化対策の一手段として期待される理由です。また、バイオマスは太陽光や風力など他の再生可能エネルギーとは異なって、化学エネルギーの形態であるため、貯蔵や運搬がし易く、輸送用燃料としての利用が進められるとともに、バイオマスプラスチックなどマテリアルとしても利用されています。
しかし、生産と消費をバランスさせるのは容易ではなく、不適切な事例も指摘されています。また、バイオマスを燃料として利用する際には、運搬や変換などの工程でエネルギーを使用するため、実際にはカーボンニュートラルになりません。このため、ライフサイクルでの環境負荷を分析し、化石燃料など他の資源と比較することが必要です。
これらの課題に対応して、適切なバイオマスの利活用を推進するため、本協会はバイオマスについての情報収集、調査分析、人材育成、コンサルティング、また原料にバイオマスを使用した商品に付与される「バイオマスマーク」の認定などの業務を行っています。
バイオマスは種類と利用法が多いため、適切な利用拡大には、産学官連携が重要で、産業においては、農林水産業、製造業、エネルギー事業、運輸業、廃棄物再資源化事業、金融業など、多くの分野の方々のご協力が必要です。引き続き皆様方のご指導、ご支援をいただきたくお願い申し上げます。

協会について

【設立】

  • 平成14年3月29日(平成12年8月1日に任意団体として発足)
  • 平成24年4月 1日 一般社団法人に移行

【目的】

本協会は、有機性資源の総合的な有効利用の促進を図り、もって持続可能な循環型社会の構築と環境保全の推進に寄与することを目的とする。

【事業】

本協会は、前条の目的を達成するため、次の事業を行う。

  1. 有機性資源の総合的な有効利用に関する調査研究
  2. 有機性資源の総合的な有効利用に関する情報の収集、提供及び普及啓発
  3. 有機性資源の総合的な有効利用に関する講習会、研修会の開催
  4. 有機性資源の総合的な有効利用に関連する団体、研究者等への協力
  5. 有機性資源の総合的な有効利用に関する国際交流の推進
  6. その他本協会の目的を達成するために必要な事業

【協会案内】

協会パンフレット【PDF3,581KB】
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【協会案内】(英語)

協会案内(英語版)【PDF301KB】
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