令和3年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金
脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業
〈採択事業(二次公募・三次公募)〉
プラスチックの資源循環の推進するため、化石由来プラスチックから再生可能資源への素材代替やリサイクルが困難な複合プラスチック等のリサイクルについて、技術的課題を解消するとともに、エネルギー起源CO2の削減を図るために、「令和3年度脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業」(補助事業)において、当該技術・プロセスの実証事業の二次公募を令和3年6月8日(火)~同年7月9日(金)の期間で、三次公募を令和3年7月19日(月)~同年8月23日(月)の期間で実施しました。
この度、同事業に応募のあった案件について、申請書類による事前審査及び有識者で構成される評価審査委員会における審査を行い、採択すべき事業を選定したのでお知らせします。
1.「令和3年度脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業」の公募概要
環境省では、低炭素社会及び循環型社会構築に資するプラスチック資源循環システム構築の加速化を図るため、従来型のプラスチック利用を段階的に改めることとし、化石資源由来のプラスチックを代替する再生可能資源由来のバイオプラスチック等への転換を推進しています。
また、従来リサイクルが困難であったプラスチック等素材に対するリサイクル技術・システムの高度化を図り、プラスチック資源循環システム全体でのエネルギー起源CO2排出の抑制を目的とした以下の事業を行います。
① 化石由来プラスチックの代替する省CO2型バイオプラスチック等(再生可能資源)への転換及び社会実装化実証事業
② プラスチック等のリサイクルプロセス構築及び省 CO2化実証事業
2.選定結果
本事業(補助事業)の二次公募に対し6件の応募があり、申請書類による事前審査及び有識者で構成される評価審査委員会による審査を行った結果、以下4件(代替事業3件、リサイクル事業1件)の事業について選定しました。
また、三次公募に対し4件の応募があり、申請書類による事前審査及び有識者で構成される評価審査委員会による審査を行った結果、以下1件(リサイクル事業1件)の事業について選定しました。
二次公募採択案件
事業者名 (五十音順) |
事業名 | 事業の概要 |
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① 化石由来プラスチックの代替素材である再生可能資源への転換及び社会実装化に係る技術実証事業 | ||
株式会社グリーンサポート | バイオマス素材を材料とする農林水産業資材の用途に応じた生分解性評価及び製品化実証事業 | 従来のポリ乳酸スパンボンド(長繊維)よりも生分解速度を速めることができる素材として、ポリ乳酸とレーヨンとの短繊維混綿スパンレースを用いた育苗ポットなどを作成し、育苗中の耐久性及び定植後の崩壊性や生分解性、植物の生育調査などにより製品の有効性について実証を行う。 |
三菱ケミカル株式会社 | バイオマスを活用した接着剤の開発とグリーン合板への応用に向けた技術実証事業 | 木質系合板用の接着剤には化石由来の原料であるフェノールモノマーが使用されている。バイオマス由来のリグニンを原料とする接着剤で代替するためにリグニンの反応性向上や製造プロセスの検討、接着剤の品質安定化技術について実証を行う。 |
都インキ株式会社 | 透明化インクを活用した「クリアペーパーファイル」の開発実証事業 | PP製クリアファイルを高い透明度の紙製「クリアペーパーファイル」で代替するため、用紙に含浸すると高い透明度が出るインクの開発と材料に適した用紙の検証、印刷機実機での製造評価の実証を行う。 |
② プラスチック等のリサイクルプロセス構築・省 CO2化に係る技術実証事業 | ||
株式会社リコー | 複写機用サプライであるトナーカートリッジの再生実証事業 | 複写機用トナーカートリッジ部品の再利用やマテリアルリサイクルを推進して環境負荷低減を図りながら経済性を両立するため、構造的に分解困難な部品の設計変更と分解・洗浄装置導入による再生技術の開発実証を行う。 |
三次公募採択案件
事業者名 (五十音順) |
事業名 | 事業の概要 |
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② プラスチック等のリサイクルプロセス構築・省 CO2化に係る技術実証事業 | ||
住友化学株式会社 | PMMA(アクリル樹脂)のケミカルリサイクル実証事業 | 従来、回収ルートがなく焼却処分されていたPMMA(アクリル樹脂)のケミカルリサイクルチェーン構築に向け、地域分散型を目指した回収スキームや熱分解による再モノマー化、透明性の高いPMMA製造について実証を行う。 |
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